NJ警官の個人情報を公表  IS支持のハッカー集団

 3月30日付のNBCニューヨークによると、過激派組織「イスラム国」(IS)を支持するハッカー集団が、ニュージャージー州交通局警察のウェブサイトをハッキングして入手した警官の氏名や個人情報を、ソーシャルメディア、ツイッターに投稿していたことが分かった。
 ハッカー集団「サイバー・カリフ国」(CCA)は同月初め、55人の警官の氏名や自宅住所、電話番号や役職などの個人情報を記したリストをツイッター上に投稿し、この警官らを単独のテロなどで攻撃するよう喚起していた。同集団のツイッターアカウントは一時的に閉鎖されたが、別の利用者が同28日にリストを再投稿している。再投稿者についての情報は、明らかにされていない。
 オリジナルのリストは同2日、アラビア語のファイル共有サイトにアップロードされ、5日までの間に300回以上ダウンロードされているという。
 交通局警察の広報担当は、情報システムへの不正アクセスは認められないが、一部の情報が外部の業者より漏えいした恐れがあると話している。警察によると、米国土安全保障省(DHS)および米連邦捜査局(FBI)と協力し、捜査を進めているという。CCAのサイトを監視する専門家によると、同集団によるハッカー攻撃の方法は単純で、技術はそれほど高度ではないと述べている。