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共同通信
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週明け31日の国債市場で、長期金利の指標である新発10年債(371回債、表面利率0.4%)の利回りが一時0.605%に上昇し、2014年6月以来、約9年ぶりの高水準を付けた。日銀が28日の金融政策決定会合で、長期金利の上限をそれまでの「0.5%程度」から、事実上1%まで引き上げたためだ。
日銀は31日、臨時の国債買い入れオペ(公開市場操作)を実施した。金融機関から8724億円分の応札があり、3002億円を落札した。長期金利の大幅な上昇を抑えるためとみられる。臨時オペ実施は2月22日以来。
一方、東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、1ドル=141円台後半で取引された。日銀が政策修正に動いたものの、植田和男総裁の発言から政策の正常化は当面先との見方も出て、ドル買い円売りが優勢となった。
正午現在は前週末比1円97銭円安ドル高の1ドル=141円72~73銭。ユーロは3円01銭円安ユーロ高の1ユーロ=156円08~14銭。