ミャンマー非常事態宣言を延長

Published by
共同通信
ミャンマー・ネピドーで演説する拘束以前のアウンサンスーチー氏=2020年1月(AP=共同)

 【ヤンゴン共同】ミャンマー軍事政権は31日、2021年2月のクーデター後に続く非常事態宣言を6カ月間延長することを決めた。国営テレビが報じた。民政復帰に向けた選挙実施はさらに遠のいた。国際的な孤立を深める軍政は、民主派指導者アウンサンスーチー氏を刑務所から自宅軟禁に移すことなどを材料に、関係国との対話を模索する構えだ。

 8月1日でクーデターから2年半。軍政は民主派「国民防衛隊(PDF)」や少数民族との戦闘に加え、米政府などの金融制裁下にある。保身を最優先して市民弾圧を強めており、劇的な情勢打開や民政復帰は難しい情勢だ。