プラ製フォーク、ケチャップはダメ
宅配やテイクアウト「要求しない限り、提供禁止」
ニューヨーク市清掃局は31日から、料理の宅配やテイクアウトに関し「顧客が要求しない限り、飲食店がプラスチック製ユーテンシル(フォークなど)やナプキンを提供することを禁止する」と発表した。小袋のケチャップ類やエキストラの容器もこの規制の対象。市内のゴミを少しでも減らそうという狙いがある。
アダムズ市長は今年初め「スキップ・ザ・スタッフ」という法案に署名した。法案を提出したマージョリー・ベラスケス市議によると全米で毎年400億ドル分のプラスチック製ユーテンシルが廃棄されているという。「その多くは埋め立てられ、環境破壊につながる」とベラスケス氏は指摘する。年間3億2000万トン以上のプラスチックが使われ、その95%は使い捨てプラスチック製品。リサイクされるのはその14%に過ぎないという調査結果もある。
飲食店がこの規制に違反した場合は罰金があり、初回は50ドル、2回目は150ドルと上がっていく。2024年7月1日以降はさらに増額される。それまでは告知期間という扱いだ。宅配サービスを利用している飲食店は「特に要求があった」ことを通知する必要がある。飲食店内のセルフサービス・ステーションは規制の対象外。ニュージャージー州も同様の規制を検討しているという。(28日、ニューヨークポスト)
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