長崎平和式典、88カ国参加へ

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共同通信

 長崎市は1日、「原爆の日」の9日に平和公園で開く平和祈念式典に、核兵器保有国の英国や中国、フランスを含む88カ国・地域が参列を表明していると発表した。過去最多の83カ国・地域が出席した昨年の実績を上回った。米国は調整中。昨年に引き続き、ウクライナ侵攻を理由にロシアとベラルーシは招待しなかった。昨年欠席したウクライナは出席する意向。

 グテレス事務総長の代理として、国連から軍縮担当上級代表の中満泉事務次長が参列の見通し。事実上の核保有国イスラエルとインドは出席、パキスタンは欠席する。

 司会を長崎県立長崎南高2年の岩永陽美さん(17)と小川愛加さん(17)が担い、原爆投下時刻の午前11時2分に黙とう。4月に就任した鈴木史朗市長が初めて平和宣言をし、核廃絶を訴える。その後、熊本市に住む工藤武子さん(85)が県外在住としては2人目の被爆者代表として「平和への誓い」を述べる。

 市はロシアとベラルーシについて「侵攻状況に変わりはなく、招待によって不測の事態が起こるのを避けるため」と説明した。