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共同通信
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相模原の障害者施設殺傷事件の評論など、障害者や安楽死を巡る論考で知られた社会学者で立命館大教授の立岩真也(たていわ・しんや)さんが7月31日午後1時33分、悪性リンパ腫のため京都市左京区の病院で死去した。62歳。新潟県出身。葬儀は関係者で行う。喪主は長男想(そう)氏。
新潟県の佐渡島に生まれ、東京大、同大学院で社会学を専攻。重い障害や難病と共に生きる人々にとって望ましい社会の在り方を探究した。2016年に相模原の事件が起こると、安楽死を肯定するような議論を痛烈に批判。批評家の杉田俊介さんと共著「相模原障害者殺傷事件」を刊行し、障害者差別などの歴史的観点から事件を検証した。