政府、官報を電子版基準に検討

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共同通信

 政府は、法令の公布などを掲載する官報に関し、紙版からインターネット上での電子版による公表を基準とする検討を進めている。デジタル化で行政の効率化を図り、利便性を向上させる狙い。2024年度にも現在「正本」である紙版と、「付属物」となっている電子版の位置付けを逆転させる。政府は秋に見込まれる臨時国会に新法を提出、制定を目指す。

 官報の電子化を巡り、内閣府の有識者会議は7月12日、「基本的考え方」の案を公表した。電子版は紙版と「同等以上の周知性が確保され、利便性を大幅に向上できる」と指摘。改ざんなどに備えたサイバー対策を講じれば「法令の『正本機能』を有する」とした。