4日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、9歳の自閉症の生徒に暴力を振るい逮捕された元実習助手が、容疑を認め生徒に対し謝罪したことが分かった。
ブルックリン区のブライトンビーチ小学校で実習助手として勤務していたミルトン・パーカー容疑者は2014年、生徒の1人で自閉症のアナトリー・ベルトマンくんに暴行を加えた容疑で逮捕された。パーカー容疑者は当初、人種差別的な発言をしたアナトリーくんが先に殴ってきたと訴え、容疑を否認していたが、最近になって供述が変わり、「けがを負わせるつもりはなかった。今はとても後悔しており、自分の行動を反省している」と謝罪した。
しかし、アナトリーくんのはその事件以来学校を怖がり登校できず、父親のアントロニーさんは、「息子は自分の気持ちをうまく他人に伝えることができないが、学校の近くを通りかかるだけでも逃げようとする」と話している。
パーカー容疑者は既に退職しているが、アントロニーさんは「仮にも教育に携わる人が、あのような態度で勤務していたとは信じられない」と憤りをあらわにしている。また、パーカー容疑者と職員の育成を怠った市に対し、500万ドル(約5億5000万円)の賠償金を請求している。