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共同通信
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大型で非常に強い台風6号は3日、西寄りに進み沖縄県の宮古島付近を通過した。4日にも東シナ海で進路を東に変え、沖縄や鹿児島県の奄美地方に再び接近する見込み。影響が長引く恐れがあり、気象庁は暴風や高潮、高波のほか土砂災害に厳重な警戒を呼びかけた。
6日以降の進路は不確実だが、徐々に西日本に近づき影響が出る可能性がある。
気象庁によると、3日に風速25メートル以上の暴風域をいったん抜けた地域が多いが、沖縄全域が風速15メートル以上の強風域に入っている。48時間降水量は読谷村で365.5ミリと8月の観測史上1位を記録。那覇市でも342.5ミリを観測した。
沖縄県ではこれまでに、倒壊した車庫の下敷きとなった男性が死亡したほか、けが人が相次いだ。3日も約16万世帯超で停電が続いた。県は離島の停電解消に向け、自衛隊に災害派遣要請を検討している。空の便は沖縄を発着する一部で欠航が相次いだ。
台風6号は3日午後7時現在、宮古島の北北西にあって、ほとんど停滞している。