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共同通信
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広島は6日、米軍による原爆投下から78年の「原爆の日」となる。広島市で4日、当時被害に遭い、現在も走行する広島電鉄の「被爆電車」に小中学生と親が乗り、被爆者の証言を聞く会が開かれた。子どもたちはあの日に思いをはせ、過酷な体験に聞き入った。
広電の路面電車2両はそれぞれ約50人ずつを乗せ、爆心地に近い原爆ドーム前から2コースに分かれて出発、約1時間をかけて市内を巡った。
14歳の時に爆心地から約1キロの場所で被爆した増岡清七さん(92)は、車内で「暗闇から水、水とうめく声や、泣きながらお母さん…と叫ぶ声が聞こえ、地獄だと思った」と振り返った。母親を亡くし、自身も左半身に重いやけどを負い、傷痕は残ったまま。子どもたちを見つめ「戦争はいけない。命を大切に一生懸命生きて」と訴えた。
広電によると、路面電車108両が被爆。うち3両が現役で走っており、朝のラッシュ時や催しの際に運行している。被爆者の証言を聞く会は、広島平和教育研究所が主催し、今回で33回目。