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共同通信
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自民党の秋本真利衆院議員(47)が洋上風力発電を手がける日本風力開発側から数千万円の資金を受領したとされる事件で、東京地検特捜部が、秋本氏や同社の塚脇正幸社長らが出資した競走馬の組合が、実質的に秋本氏の管理下にあるとみて捜査していることが5日、関係者への取材で分かった。特捜部は、塚脇氏が組合に提供した資金が、秋本氏への賄賂に当たるとみているもようだ。
同社は青森県・陸奥湾などで洋上風力発電事業への参入を目指していたという。特捜部は4日、収賄容疑で秋本氏の議員会館事務所などを家宅捜索。資金の趣旨を調べる。塚脇氏の弁護士は、塚脇氏も組合の運営に関わっていたとし、秋本氏の管理下ではないと主張している。
弁護士によると、秋本氏は馬についての知識が豊富で、組合「パープルパッチレーシング」や塚脇氏所有の競走馬など60頭余りの管理や交配などを担い、馬の減価償却の手続きもしていたという。特捜部はこうした状況を踏まえ、組合は実質的に秋本氏のものだとの見方を強めている。