NYPD汚職、FBIが捜査 個人の護衛で見返り受け取り

 6日付のFOXニューヨークによると、米連邦捜査局(FBI)はニューヨーク市警察(NYPD)による汚職事件について捜査を進めているという。
 NYPDの警官は、政治的人脈を持つ裕福な正統派ユダヤ教徒の実業家から、スーパーボウルのチケットや海外旅行などの高価な贈り物を受け取り、その見返りとして、個人的な現金や宝石受け渡しの際の警備を担当したり、遺体をイスラエルに搬送するために空港へ行く際や葬式の護衛などを行っていたという。
 関係者によると、実業家らは、警官などではなく、分署長や警部補などの幹部に直接電話で接触していたといい、どのようにしてそういった幹部らとのつながりや関係を持ったかなどの経緯について捜査が進められている。
 FBIによると、汚職は、ビル・デ・ブラシオ市長の側近の1人で、アッパーウエストサイドの大手不動産業者、ジョナ・レクニッツ氏とブルックリン区ボローパークに住む著名な実業家ジェレミー・ライチバーグ氏に関する金融犯罪捜査の段階で発覚したという。
 ジェームズ・グラント警視、アッパーイーストサイド第19分署の署長、そのほか2人の警視を含むおよそ20人の警官が捜査の対象となっている。
 NYPDのビル・ブラットン本部長は5日、「NYPDはFBIに全面的に協力するつもりだ」と述べている。