秋本氏への利益供与、改めて否定

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共同通信

 秋本真利衆院議員(47)=自民党離党=が日本風力開発側から多額の資金を受領したとされる事件で、贈賄容疑で家宅捜索された塚脇正幸同社社長の弁護士は5日、秋本氏への利益供与を改めて否定した。

 東京地検特捜部は、塚脇氏や秋本氏らが出資した競走馬の組合は実質的に秋本氏の管理下にあり、塚脇氏の資金が秋本氏への賄賂に当たるとみているもようだ。弁護士は塚脇氏も組合の所有者だと示すメールが残っていたと説明した。

 弁護士によると、組合は2021年秋ごろに設立され、塚脇氏は知人名義で出資した。塚脇氏は知人宛てのメールで「もし赤字が続けば面倒を見る」と記していたという。

 また知人は塚脇氏へのメールで秋本氏の名前を挙げた上で、出資比率について「45、45でよろしかったですよね」と確認。弁護士は塚脇氏と秋本氏が同じ比率だったことを示す内容だとし、塚脇氏が所有者である証拠だと主張した。

 塚脇氏による組合や組合の取引先への支払いは今年6月までに20回を超え、3千万円規模に上るという。