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共同通信
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2016年に広島を訪問した当時のオバマ米大統領と抱擁した広島市の被爆者で歴史研究家の森重昭さん(86)が6日、同市西区の市立己斐小で教師らを対象にした平和研修の講師を務めた。森さんは同校の前身の己斐国民学校出身で、3年生の時に原爆に遭った。校庭や教室に並べられた遺体や、血まみれの人の姿を鮮明に覚えているといい、「原爆の恐ろしさを知ってほしい」と繰り返し訴えた。
森さんらは自身の被爆体験や、約50年前から行っている被爆死した米兵捕虜の調査などを紹介。「平和は与えられるものではなく、つくり出すものだ。何ができるか考え、実行してほしい」と語りかけた。