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共同通信
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秋本真利衆院議員=自民党を離党=が洋上風力を手がける日本風力開発の塚脇正幸社長から数千万円の資金を受領したとされる事件で、秋本氏が永田町の議員会館事務所で現金1千万円を受け取ったとされる時期は、国が事業者公募の評価基準見直しを決めた直後の昨年10月下旬だったことが7日、関係者への取材で分かった。
再エネ海域利用法に基づき、第1弾として国は3海域で大規模入札を実施。日本風力開発も参加したが、売電価格が安い三菱商事を中心とした企業連合が全て落札した。業界から反発の声が上がり、秋本氏は国会質問で評価基準の見直しを求めていた。秋本氏らを贈収賄容疑で捜査する東京地検特捜部は資金の趣旨を詳しく調べている。
塚脇氏の弁護士によると秋本氏と塚脇氏は競走馬の組合に出資している。弁護士は1千万円について、馬購入のための支払期限が迫り、ネットバンキングの残額が足りなかったことなどから持参したと説明。基準見直しとは無関係の資金で賄賂には当たらないとしている。現金を持参したのは昨年10月28日だったという。その前日、国は基準見直しの改定を決めていた。