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共同通信
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昨年9月の台風15号の記録的大雨により浜松市天竜区の盛り土が崩落した問題で、行政対応を検証してきた市の委員会は7日、報告書をまとめた。過去に土砂の搬入や盛り土の安全性について市民から相談を受けたのに、詳しい調査をせず、市の関係各部署の情報共有も不足していたとして「不十分なところがあった」と結論付けた。
報告書は「市民の安全、安心が害される恐れに対する市の意識は低かったと評価せざるを得ない」と指摘。一方、委員の村越啓悦弁護士は記者会見で、市が崩落前に、盛り土の土地の所有者に対して口頭で指導するなどしていたことから「(市に)明確な違法性はなかった」と述べた。