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共同通信
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秋本真利衆院議員(47)=自民党を離党=が洋上風力を手がける日本風力開発の塚脇正幸社長から数千万円の資金を受領したとされる事件で、塚脇氏らと設立した組合の全競走馬について、秋本氏が単独で、減価償却と呼ばれる会計処理をしていたことが7日、関係者への取材で分かった。
東京地検特捜部は競走馬の組合は秋本氏が実質的に管理し、塚脇氏の資金は秋本氏個人への賄賂に当たるとみて捜査しているもようだ。塚脇氏の弁護士はあくまでも組合への資金で、賄賂には当たらないとしている。
競走馬は車両や建物と同様に、時の経過によって帳簿上の価額を減少させていく減価償却が認められ、取得の際にかかった費用を耐用年数に基づき必要経費として配分することができる。財務省令で競走馬の耐用年数は4年と規定されている。
塚脇氏の弁護士によると、組合「パープルパッチレーシング」は2021年秋ごろに設立され、20頭弱を保有。塚脇氏と秋本氏の出資割合はそれぞれ45%だとしている。塚脇氏の持ち分については本人が減価償却する必要がある。