ユニオンスクエアで若者が暴徒化
約60人逮捕、警官が負傷
8月4日、マンハッタンのユニオンスクエアに集まった数千人の若者が暴徒化する事件が発生した。SNSのインフルエンサー、カイ・セナット氏が集会の許可申請もせずに、プレイステーション5を無料で配るとSNSで発表したため、若い人が殺到した。セナット氏は、暴動扇動などの疑いで起訴された。
セナット容疑者はTwich(ツイッチ)に650万人のフォロワーを持つ。ツイッチ上でプレイステーション5などを4日に大規模に無料配布すると発表。3時頃から若者が集まり出し、瞬く間に数千人に膨れ上がった。ニューヨーク市警(NYPD)は最悪の事態に対応できるレベルの警官を動員。若者の一部は工事現場のシャベルや花火を警官に投げつけるなど暴徒化して騒然となった。セナット容疑者はその様子をストリーミングして「戦争状態」とコメント。4日午後にもニュース映像を使って「皆、素晴らしい」と投稿した。
この事件で警官数人が負傷。集まった若者にもけが人がでた。NYPDは未成年30人を含む約60人を逮捕。マドレー刑事部長は「若者が集まるのは悪いことではないが、今回は危険なレベルに発展した。インフルエンサーは事前に警察と連絡を密にすべきだ」と指摘した。
同容疑者の代理店、AMPグループは「楽しくあるべきイベントが無秩序な状態にエスカレートして非常に落胆した」「インフルエンサーの影響力が大きくなるに伴い、責任が重くなることも認識している」などとする声明を出している。(6日、CNN)
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