イラン濃縮度引き下げか

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共同通信

 【ワシントン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は11日、イランが核兵器級に近い濃縮ウランの蓄積のペースを大幅に減速させ、保有するウランの一部の濃縮度も引き下げたと報じた。複数の関係筋の話としている。米イラン両国の緊張緩和や、イラン核開発問題を巡る対話再開につながる可能性がある。

 バイデン米大統領は来年の大統領選で再選を目指しており、イランとの対立激化は避けたい考え。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は11日、報道の真偽の確認を避けた上で「濃縮の減速は歓迎すべきことだ」と述べた。

 関係筋によると、イランはこの数週間に、濃縮度を60%まで高めたウランのうち少量の濃縮度を引き下げた。