地球温暖化の放置は「違憲」

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共同通信
米モンタナ州の裁判所に到着した原告の若者ら=6月(Thom Bridge/Independent Record提供、AP=共同)

 【ニューヨーク共同】「地球温暖化を放置することは、若い世代への権利侵害」―。石油など燃料産業が盛んな米西部モンタナ州の裁判所は14日、5~22歳の子どもや青少年計16人が州政府を相手に起こした訴訟で、温室効果ガスの排出を十分に規制しない政策は州憲法に違反するとの判決を下した。地元メディアによると、こうした判決は全米で初めて。州側は判決を不服として控訴を検討するとしている。

 訴えによると、州憲法には、現在と将来の世代のために清潔で健康的な環境を維持するとの規定があるが、州政府は産業界などの要請に基づき、燃料資源の開発に温室効果ガスを巡る規制を義務付けていなかった。