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共同通信
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台風7号は15日、和歌山県に上陸し、近畿を縦断するように北上した。局地的豪雨をもたらす線状降水帯が午前、鳥取県から岡山県にかけて発生。気象庁は夕方には鳥取県に大雨の特別警報を発表し、最大級の警戒を呼びかけた。強風や大雨によるけが人や住宅被害が相次ぎ、お盆の交通機関にも大きな影響が出た。
台風は日本海を16日から17日ごろにかけて北上し、北海道に近づく恐れがある。西日本から北日本の広い範囲で引き続き、暖かく湿った空気が流入し大雨となる恐れがあるとして、気象庁は土砂災害や河川の氾濫などに警戒を呼びかけた。
和歌山市では60代男性が建物の外壁に挟まれ意識不明の重体。堺市では風にあおられて建物のひさしが落下し、挟まれた70代女性がけがをした。
15日は発達した雨雲や周辺の湿った空気により猛烈な雨が降った地域があり、静岡県と鳥取県では竜巻などの激しい突風も発生した。24時間降水量は三重県大台町で600ミリ、和歌山県那智勝浦町で500ミリを超えた。