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共同通信
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台風7号が直撃した関西地方では15日午後も交通の混乱が続いた。海に囲まれた関西空港では連絡橋が封鎖され、18時間にわたり孤島状態となり、約650人が空港内に足止めされた。大雨特別警報が出た鳥取市では災害対策本部が設けられ、橋が崩落したとの情報に、市職員が慌ただしく被害状況の確認に追われた。
同日午後5時半ごろ、鳥取市役所で開かれた災害対策本部の会議。市内の佐治川に架かる高山橋が一部崩落している映像が流れると「ああ、崩れている」と悲鳴のような声が上がった。崩落の影響で断水が発生しており、職員は「全部心配だ」と言葉少なに話した。
JR鳥取駅前では大雨特別警報を知らせる案内が鳴り響いた。始発から全列車が運休となり、茨城県から旅行で来た男性会社員(42)は「朝に帰る予定だったが、列車が止まりどうしようもない」と不安そうに話した。
関空では発着予定だった旅客機の大半の200便以上が欠航となり、利用客は運航の再開をロビーで待った。