NY市警の911オペレーター、疲労困憊 治安不安、市民サービス低下が懸念

 

NY市警の911オペレーター、疲労困憊

治安不安、市民サービス低下が懸念

 

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ニューヨーク市警(NYPD)の911オペレーターが、人員不足に伴う長時間勤務を強いられ疲労困憊の状況が続いている。1日16時間、週80時間勤務を余儀なくされている人もいるという。事件・事故発生時に、911につながらなかったとの報告も寄せられており、治安面での不安が指摘され、市民サービスの低下が懸念されている。

「私たちは、嵐や2001年の同時多発テロなど危機の時だけ、必要不可欠とされる労働者だ。ただ、それ以外の日に何かが起きても、必要不可欠な労働者でもないし、評価される労働者でもない」。7年間の勤務歴がある組合幹部のアリスレーダ・エストレラ=スキナーは、オペレーターの役割をこう指摘する。

市当局によれば、911オペレーターの予算枠はほぼすべて埋まっている。一方、組合側は、約1500人のうち約400人が埋まっておらず、長時間シフトを強いられるだけでなく、病気時にも出勤せざるを得ない要因になっているという。過重労働で疲れが溜まっても、年間12日までしか病欠できないため、休めない構造にもなっている。

オペレーターの待遇は、通報件数の多さを反映することなく、低く抑えられており、約4万3千ドル~約7万5千ドル。これに対し、ロサンゼルスとボストンの最高額は10万ドル前後に達しているという。(13日、ゴッサミスト

 


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