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共同通信
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【ニューヨーク共同】国連のグローバル教育担当特使を務めるブラウン元英首相は15日、オンライン記者会見し、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権が女性を抑圧しているとして、国際刑事裁判所(ICC)のカーン主任検察官に人道に対する罪で捜査を求める書簡を送ったと明らかにした。
タリバンは2年前に復権して以降、女性に対して日本の中学・高校に当たる中等教育や大学教育を停止。国連と非政府組織(NGO)で女性の出勤を禁じ、全国の美容院の閉鎖も命じた。
ブラウン氏は「少女の教育と女性の雇用を否定することはジェンダー差別で、ICCは人道に対する罪として訴追すべきだ」との見解をカーン氏に伝えたという。
ICCが3月にウクライナからの子どもの連れ去りに関与した疑いでロシアのプーチン大統領らに逮捕状を出したことに触れて「子どものために介入した前例がある」として、タリバンの女性抑圧を同様に問題視するよう求めた。