来年の夏は今年よりも暑くなる!
今年7月、1880年以降最も暑かった
米海洋大気庁(NOAA)は14日、今年の7月は、記録が残っている1880年以降で最も暑かったと発表した。科学者は、バーモント州での洪水やアリゾナ州での猛暑に加え、今月8日に起きたハワイ・マウイ島の山火事は、すべて地球温暖化の証拠だと指摘している。
NOAAの関係者は「先月は今までに見たこともないほど暑かった」と指摘。これで、47年連続で、7月の平均気温が20世紀の7月平均を上回ったことになるという。NASAゴダード宇宙科学研究所(ニューヨーク)のギャビン・シュミット所長は「2023年は記録的な暑さになる可能性がある。2024年はさらに暑くなると予測している」と強調する。
シュミット氏によれば、北大西洋の水温が上昇しているのは、エルニーニョ現象のためであるという。6月に始まったエルニーニョは、冬から来年の春まで続く可能性が95%以上となると見積もっている。既に海洋の40%が海洋熱波に見舞われており、少なくとも秋までこの傾向が続くとみられる。
NOAAによれば、エルニーニョは一時的に地球を0.1度温める可能性があるとされ、これは10年間に予想される温暖化に相当するという。NASAとNOAAは、気候変動が与える最悪の影響を食い止めるための研究を調整している。(14日、NY1)
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