円下落、146円台半ば

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共同通信
一万円札と百ドル紙幣(ロイター=共同)

 17日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=146円台半ばと昨年11月以来、約9カ月ぶりの円安ドル高水準となった。米長期金利の上昇に伴い、日米の金利差拡大を意識したドル買い円売りが加速した。日本政府と日銀が昨年9月に為替介入に踏み切った際より円安が進んだ。輸入物価の上昇にも拍車がかかりそうだ。

 午後4時現在は前日比98銭円安ドル高の1ドル=146円34~37銭。ユーロは48銭円安ユーロ高の1ユーロ=159円25~34銭。午前中に1ドル=146円50銭台を付けた後、投資家の間で為替介入に対する警戒感がくすぶり、円を買い戻す動きもみられた。

 米連邦準備制度理事会(FRB)は16日、7月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表した。出席者の大部分は物価上昇率の上振れリスクが大きいとして「さらなる金融引き締めが必要となる可能性がある」との見方を示したことが明らかになった。追加利上げの観測が高まり、指標となる10年債利回りは約10カ月ぶりの高水準を付けた。