日米、迎撃ミサイル開発合意へ

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共同通信
米国へ向け、政府専用機で出発する岸田首相=17日、羽田空港

 【ワシントン共同】岸田文雄首相は18日、米ワシントン近郊の大統領山荘キャンプデービッドでバイデン大統領と個別に会談する。北朝鮮や中国、ロシアが開発を進めている極超音速兵器に対処するため、迎撃用の新型ミサイルの共同開発で合意する方向だ。経済分野での連携促進も確認する。

 会談では、日米同盟のさらなる深化を図ることで一致。米国が核を含むあらゆる戦力で日本防衛に関与する拡大抑止や、日本の防衛力強化を巡って意見を交わす。

 極超音速兵器は、マッハ5以上の超音速で飛行し、レーダー探知や迎撃が困難とされる。戦いの在り方を一変させる可能性がある次世代兵器と位置付けられ、各国が研究開発を競っている。

 日米の迎撃ミサイルの共同開発は、改良型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」以来で2例目。日米は、着弾直前に複雑な軌道を取る極超音速兵器に対し、動きを比較的捉えやすい遠方での滑空段階で迎撃するミサイルを共同開発する方針。着弾直前で迎撃する従来型との二段構えで、対処能力を向上させる。