ウーバーなど、
クリーンエネルギー走行へ
NY市、車椅子乗車の対応も求める
ニューヨーク市は16日、市内のウーバーとリフトの全車両が2030年までにクリーンエネルギーで走行するとともに、車椅子での乗車を可能とすることを定めた規則を発表した。アダムズ市長が、1月の施政方針演説で発表した内容に沿っており、ライドシェアの2大業者が二酸化炭素の排出削減と障害者対応を迫られる形だ。
現在、ニューヨーク市内を走行しているのはイエローキャブが1万3千台、グリーンキャブが900台、ライドシェアを含めたハイヤー車両が約10万台に上っている。うち、ウーバーとリフトは30年以降、クリーンエネルギーを使用していない車両1000台につき50ドルの罰金を課されることになる。両社とも、ゼロ・エミッション(排出ゼロ)の目標を既に掲げており、高い目標を達成するために市と緊密に提携している。
アダムズ氏は演説で「ゼロ・エミッション車と車椅子対応により、排出ガスを削減するだけでなく、公平な交通の機会を保証する」と指摘。「変革的な転換で、ニューヨーク市がより環境に優しく、よりクリーンで、より健康的な未来を推進する転換点となるだろう」との見解を示した。ただ、ウーバーとリフトの運転手がクリーンエネルギー走行車の購入費用を負担することにつながるため、補助金などによる支援を求める声が上がっている。(16日、amニューヨーク)
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