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共同通信
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福岡県水巻町の住宅で6月、住民の辻つぐみさん(52)を殺害し、通帳などを奪った強盗殺人容疑で逮捕された妹の無職和美容疑者(51)が、辻さんが殺害された後、辻さんの車ですぐに銀行に向かっていたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、事件発覚前に現金をだまし取るために、車を奪うことを事前に計画していた可能性があるとみて調べている。
捜査関係者によると、和美容疑者は、強盗殺人容疑で逮捕された知人の無職岡村恵美容疑者(46)、娘の愛香容疑者(24)らの運転する車で辻さん宅まで送られ、1人で殺害した後、銀行に向かい現金約74万円を詐取した疑いがある。辻さんの車は、自宅から数キロ離れた中間市内の駐車場で見つかった。
和美容疑者は車を乗り捨てた後、岡村容疑者らと合流し、別の車で移動したとみられる。県警は、辻さんの手足を縛る結束バンドを用意し、追跡されにくいように移動するなど計画的な犯行だったとみて、3人の役割分担や詳しいやりとりを捜査している。