原発事故での避難、アプリで時短

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共同通信
スマホでQRコードを読み取る実証実験の参加者=19日午前、宮城県登米市

 宮城県は19日、東北電力女川原発(同県)での重大事故を想定し、住民の避難に活用するため県が開発中のスマートフォン向けアプリの実証実験を同県登米市で行った。自家用車やバスなど、避難に使う車両の放射線量を測る検査場での通過時間を短縮するのが狙い。

 アプリにはほかにも、マイナンバーカードをひも付けることで避難所での受け付けをスムーズにする機能などを搭載する計画。東北電力は、2024年2月に女川原発2号機の再稼働を目指している。

 県によると、アプリを導入すればQRコードを読み取るだけで、線量測定の検査が済んだことを示す証明書や安定ヨウ素剤の説明書類をすぐに取得できる。