18日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、マンハッタン区タイムズスクエアで17日朝、非営利団体タイムズスクエア・アライアンスの職員がホームレスに襲われ負傷するという事件が起きた。
ニューヨーク市警察(NYPD)によると、同午前8時半ごろ、47丁目と8番街付近で清掃作業を行っていたブロンクス区に住む同団体の清掃作業員ヘンリー・クーパーさん(58)は、ホームレスのザキ・スミス被告(26)の所持品であるバッグをごみと勘違いして処分しようとしたところ、これに腹を立てた被告と口論になった。クーパーさんから金品を奪おうとした被告は、はさみでクーパーさんの首を刺し逮捕され、強盗および暴行の罪に問われている。クーパーさんは、駆けつけた救急救助隊により病院に搬送され、容体は安定しているという。
同団体の広報担当は、クーパーさんの救助にあたった救急救助隊やNYPDへの感謝の意を述べ、「クーパーさんと家族のために、回復を祈っている」と発表した。
15日には同区キップスベイのシェルターでもホームレスによる殺人事件が起きており、NYPDはウィリアム・スミス容疑者(53)の行方を追っている。容疑者はその翌日にクイーンズ区でもタクシー運転手を切りつけた疑いがもたれている。