15日付のDNAインフォによると、ブロンクス区に22日、トランスジェンダーたちを支援する施設がオープンするという。
この施設、「ブロンクス・トランス共同体」では、トランスジェンダーたちの悩みや要望に直接的に応えるサービスセンターとして、医療や住宅施設の紹介、移民や名前の変更などの法律相談などを行う。運営は、トランスジェンダーたちを支援する3つの非営利団体により行われ、地元市議会議員のリッチー・トレス氏も協力している。同氏の事務所は、地域により密着して活動することができ、同区のトランスジェンダーたちの生活は好転するだろうと強調する。
同区に住んで1カ月半になるというトランスジェンダーのメーキャップアーティスト、ビビカ・ウイリアムズさんは、差別や無視といったいじめに遭遇して、日々の生活は「とても大変」だと漏らす。
トランスジェンダーのヘアスタイリスト、アニーシャ・アンドリュースさんは、「地元で支援が得られるのは有り難い」と述べ、このセンターが主催する就職トレーニングに参加して、社会進出の可能性を広げていきたいという。
トランスジェンダーたちが抱える、就職をはじめとする生活に伴う問題は、地域での暮らしと密接に関係する。行政が地道な支援を続けることが求められる。