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共同通信
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ロシアメディアのモスクワ・タイムズは21日、モスクワ南西のカルーガ州に同日飛来した無人機は、核兵器搭載可能な超音速戦略爆撃機ツポレフ22M3が配備されているシャイコフカ空軍基地を攻撃したとみられると伝えた。「核の3本柱」の一角を成す長距離爆撃機を標的に、ウクライナ軍が攻撃を繰り返している可能性が出てきた。
19日にロシア北西部ノブゴロド州の軍用飛行場であった無人機攻撃でも、ツポレフ22M3が1機破壊されたと報じられていた。大陸間弾道ミサイル(ICBM)などと並ぶ核の運搬手段である長距離爆撃機が大きな被害を受ければ、核抑止力が弱体化する可能性があり、ロシアは一層の対応を迫られる。
ウクライナ国防省情報総局のユソフ報道官は、シャイコフカ基地で少なくとも航空機1機に損害を与えたと述べ、攻撃実行を認めた。ウクライナの通信社ウニアンが伝えた。ユソフ氏は「ロシアは多くの場合と同様、被害の規模を隠そうとしている」と主張した。(共同)