麻薬組織メンバー30人超逮捕 Eハーレムで大規模捜査 

 19日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、米連邦捜査局(FBI)とニューヨーク市警察(NYPD)は同日午前5時ごろ、マンハッタン区イーストハーレムにある公営住宅団地で大規模な強制捜査を行い、麻薬組織のメンバー30人以上を麻薬および武器不法所持で一斉に逮捕した。
 防護服を身に着け、ライフル銃を装備した捜査員が踏み込んだのは、102丁目と2番街にあるワシントン・ハウス、101丁目と1番街にあるメトロ・ノース・プラザ、99丁目とレキシントン街にあるレキシントン・ハウスの3つの公営住宅で、逮捕時には麻薬や武器も多数押収された。
 FBIの関係者によると、逮捕されたのは、これらの公営住宅をアジトにして活動する大規模な麻薬組織のメンバーで、FBIとNYPDは数年かけて慎重に捜査を進めた上、この日の強制捜査に踏み切ったという。
 一連の強制捜査の舞台になったこれらの公営住宅団地では、ギャングメンバー同士の抗争や発砲事件も頻発しており、3月には16歳のメンバーの男性が、ジェファーソン・ハウスの前で射殺される事件が発生している。
 逮捕された容疑者らの罪状認否手続きなどは、マンハッタン区の連邦裁判所で19日に行われたとみられている。