18日付のニュージャージー・ドットコムによると、糖尿病患者の血糖値上昇を知らせる生後14カ月のセラピー犬が、ブロンクス区で何者かにさらわれたという。
糖尿病患者は通常、血糖値をグルコメーターで計測するが、ニュージャージー州サマーセット郡ヒルズボローに住むファイト・イリバラさん(58)の場合は、愛犬のマルチーズ、アンジェロが計測するという。
トラック運転手をしているイリバラさんは、あるとき自分の血糖値が高いと、アンジェロがイリバラさんをぺろぺろと舐めることに気がついた。血糖値が上昇すると、血圧も上がって危険な状態になるため、イリバラさんは「アンジェロは自分にとってセラピー犬だ」と説明する。
ところが14日、ブロンクス区で家具の配達をしていたイリバラさんが少し目を離した隙に、トラックの運転席からアンジェロの姿が消えていた。愛犬家のイリバラさんは誰かがアンジェロをさらったものとみており、妻のローナさんも落ち込んでいるという。
イリバラさんは毎日現場に戻り、道行く人々にアンジェロのことを聞いて回るが有力な手がかりはなく、いまだ行方不明。イリバラさんは見つけた人に報奨金として300ドルを提供するという。