習主席、加盟拡大の手続き加速を

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共同通信
BRICS首脳会議に出席した加盟5カ国の首脳ら。左から2人目が中国の習近平国家主席=23日、南アフリカ・ヨハネスブルク(BRICS提供・ゲッティ=共同)

 【ヨハネスブルク共同】南アフリカの最大都市ヨハネスブルクで開催中の中国、ロシア、インド、ブラジル、南アによる新興5カ国(BRICS)の首脳会議で23日、中国の習近平国家主席が演説し「加盟国拡大のプロセスを加速させるべきだ」と訴えた。拡大は中国が主導し、首脳会議の主要議題となった。新規加盟を希望する国々の受け入れの可否について、最終日の24日まで議論が続く可能性がある。

 会議ではオンライン参加したロシアのプーチン大統領が、BRICSは覇権主義や「新植民地主義」に反対し、多極化した世界秩序の構築を支持していると述べ、ウクライナ侵攻で対立する米欧を批判。次回の首脳会議を議長国として、来年10月にロシア中部カザンで開催したいと提案した。

 習氏は対中包囲網を強化する米欧をけん制した上で「発展途上国の発言権を高めるべきだ」と主張。BRICS拡大によって世界を「公正な方向に発展させなければならない」と語った。