北朝鮮の再発射表明に住民懸念

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共同通信
沖縄県・石垣島に展開する航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)=24日午前

 北朝鮮の衛星運搬ロケットが上空を通過した沖縄県の離島部では24日、打ち上げに失敗した北朝鮮が10月に三たび発射すると表明したことに「何かあったら怖い」と懸念が広がった。発射に備え展開する自衛隊の存在にも、住民は「慣れてしまった」とうんざりした様子だった。

 宮古島市の伊良部漁協で組合長を務める川満友博さん(41)は「陸地なら避難できるが、海の上にいたらどうしようもない。2回失敗した粗悪品のようなロケットをもう一度飛ばして、何かあったらと考えると怖い」と表情を曇らせた。

 石垣市では島南部の埋め立て地「南ぬ浜」のビーチから、航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が見えて物々しい雰囲気に。地元の女性は「私たちは慣れてしまったが、驚き、不安を口にする人も多い」と打ち明けた。

 全国瞬時警報システム(Jアラート)が鳴り響いたのは午前4時前。与那国町の無職福浜哲朗さん(67)は「今回も非常識な時間の発射。成功するまで飛ばすのだろうが、迷惑はかけないでほしい」と憤った。