21日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ドラッグストア大手ウォルグリーンが、実際の価格と異なった金額を消費者に提示したり、虚偽の宣伝文句を表示するなどの不正行為を日常的に繰り返していた問題で、同社は罰金として50万ドル(約5500万円)をニューヨーク州に支払うことに合意した。 州検事局のエリック・シュナイダーマン検事総長によると、同州でウォルグリーンおよびデュアン・リードを数百店舗展開する同社では、広告に掲載されていた割引期間が過ぎた後も、割引価格を商品の陳列棚に表示したままにし、実際には割引が反映されていない価格をレジでチャージするなどしていた。また、通常と変わらぬ価格の商品に「お買い得品」や「かしこい買い物」などと表示し、特売品のように見せかけて販売するなど、不正な表示が日常的に行われていた。そのほか、「在庫一掃」や「最後のチャンス」などと宣伝して客の購買欲を煽り、実際には同じ価格が8~10カ月続いていたこともあったという。
これらの不正行為は、同州検事総局が2014年から行っていた捜査により明らかになった。
同社は、罰金の支払いだけでなく、広告に掲載された価格を定期的に確認することや、従業員の訓練方法を改正すると約束した。