NYPD応答時間短縮に成功 特製スマホで効果現る

 22日付のニューヨーク・ポストによると、ニューヨーク市警察(NYPD)は、警官にNYPD特別仕様のスマートフォンを配布し携帯させた結果、導入前に比べて捜査の初動時間が短縮される効果があったと、21日発表した。
 NYPDは、3月から警察活動改革の一環で、全ての警官が効率的に警察活動を行うことができるよう、特別なアプリケーションがインストールされたスマートフォンを携帯させており、通報を受けてから警官が現場に到着するまでの平均時間が、昨年の同時期と比べ1分短縮していることが分かったという。
 NYPDのIT部門のジェシカ・ティッシュ副局長によると、このアプリを使えば911通報を受理した通信室から直接、管轄エリアで勤務する警官らの端末に通報内容が届けられるという。また、「このアプリを導入する前は、通報を受けてから警察無線を通して通信指令係に届けられており、そこから現場の警官に連絡するため、現場に到着するまでに時間を要していた」と説明した。同アプリを導入し、連絡動作が1つ減ったことで、出動要請件数のうち12%にあたる応答時間の短縮につながったとみられる。
 NYPDによると、このアプリがインストールされたスマートフォンは、4月中旬に全ての警官に配布が完了したという。

NYPDのウェブサイトより