24日付のエーエム・ニューヨークによると、ニューヨーク州都市交通局(MTA)の過去数年間にわたる支援にもかかわらず、マンハッタン区の34丁目―ペンシルベニア駅構内で暮らすホームレスの数を減らすことに功を奏していないという。
MTA緊急支援課によると、駅構内で生活するホームレスを一時的にシェルターに移送するという支援活動を行ってきたが、ホームレスの数は減少するどころか増加している。報告書によると、2015年に移送したホームレスの数は、14年の572人から28%増の742人で、ことしの第1四半期には、14年同時期の132人、15年の298人よりも多い351人だった。
ホームレスの中には、市のシェルターは制約が多く、非衛生的で危険なため、駅のほうが住み心地が良いと考える者が多くいるという。
MTAには、ホームレスに関する苦情が後を絶たない。しかし、自他に危害を加える恐れなどの精神疾患を証明する文書がない限り、MTAには強制的にホームレスを駅から追い出す権限はないという。