古川飛行士、ISSに到着

08/27/2023

　【ケープカナベラル（米フロリダ州）共同】日本の古川聡飛行士（59）ら4人を乗せた米スペースXの宇宙船クルードラゴン7号機が27日午前9時過ぎ（日本時間同日午後10時過ぎ）、打ち上げから約30時間の飛行を経て国際宇宙ステーション（ISS）に到着した。

　古川さんは宇宙船の気圧調整などを経て内部に入る。米国、ロシア、デンマークの飛行士3人とともに、約半年間の滞在が始まる。

　古川さんは日本の実験棟「きぼう」を拠点に、将来の月探査を見据えた水を再利用する新技術の実証実験や、重力がわずかな環境で人工臓器を作る技術開発にも関わる。

　多様な実験の記録撮影には、地球から遠隔操作でISS内を飛び回るカメラ付きドローンも使われる。飛行士が撮影する負担を軽減する。丸く愛嬌のある風貌から、滞在中の良い相棒になるとも期待されている。