将棋の藤井「得るもの多かった」

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共同通信
就位状を手にする藤井聡太叡王=28日正午過ぎ、東京都内

 将棋の第8期叡王戦5番勝負で勝利し、3連覇を果たした藤井聡太叡王(21)=竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖との七冠=の就位式が28日、東京都内で開かれた。謝辞で藤井叡王は「終盤の距離感など、本当に得るものの多いシリーズだった」と述べた。

 藤井叡王は5月28日、叡王戦5番勝負第4局で、振り飛車戦法を得意とする菅井竜也八段(31)を破り、対戦成績3勝1敗でタイトルを守った。シリーズについては「(主にこの戦法を用いる)振り飛車党とはタイトル戦で初めてで、新鮮な気持ちで開幕を迎えた。苦しい局面が多く大変なシリーズだった」と振り返った。

 23日に終了した王位戦7番勝負で、藤井叡王は挑戦者の佐々木大地七段(28)を破り防衛。31日に始まる王座戦5番勝負では、タイトル保持者の永瀬拓矢王座(30)と対戦し、史上初の全八冠制覇に挑む。