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共同通信
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【カンヌ(フランス南部)共同】フランスのアタル国民教育相は28日までに、顔以外の全身を覆うアラブ女性の伝統衣装「アバヤ」の学校での着用を宗教的だとして禁止する方針を明らかにした。新学期が始まる9月からの導入を目指す。一方、アバヤは宗教的なシンボルとは言えないとの見方もあり、論争を呼びそうだ。
キリスト教会と結び付いた王政を革命で倒した歴史を持つフランスは、憲法に政教分離(世俗主義)の原則を明記。公立学校では宗教的シンボルを着用することが法律で禁じられている。
アタル氏は27日の民放テレビTF1の番組で、アバヤを着用して学校に来ることは「宗教的行為だ」と指摘した。