スクールバスのストにどう備える?
NY市、対策を8万人生徒に発表
ニューヨーク市公立校の新学期まで約2週間となった。市が契約しているスクールバス会社の運転手や添乗員で組織する労働組合がストライキ(スト)を決行する可能性があり、アダムズ市長らは28日、対応策を発表した。
市は、影響を受ける生徒には緊急用メトロカードを配布する。MTAのバス(エクスプレスを除く)と地下鉄で月〜金曜日の午前5時半〜午後8時の間、毎日4回乗り降りができる。タクシーなどを使わざるを得ない場合は、市教育局(DOE)が1マイル当たり58セント、1日200ドル(片道100ドル)まで払い戻す。DOEではUber など相乗りサービスの提供も計画している。保護者が同乗でき、5区内の通勤にも利用できる。
スト決行の可能性があるのはスクールバスの運転手ら全体の約半数。5区4400路線を運行しており、影響を受ける生徒数は約8万人。その中2万5000人は特別支援教育を受けている。DOEは生徒の保護者らに通知を出して対応策の周知を図っている。
労組はバス会社と労働条件を巡り交渉中。交渉が決裂した場合、ストを実施すると決議している。DOEのバンクス局長は「全ての生徒がよいスタートを切れるよう、新学期が始まる前に解決してほしい」とのコメントを発表している。(28日、ニューヨーク・ファミリー)
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