27日付のニューヨーク・タイムズによると、ブロンクス区の2大ギャングのメンバー120人が同日、逮捕された。
26日夜から、ニューヨーク市警察(NYPD)の警官と連邦捜査局の捜査員、およそ700人が一斉捜査を行い、市におけるギャングメンバーの逮捕事件としては最大規模となった。
逮捕者の半数は、「2Fly YGz」という全米規模で活動するギャングに所属しており、残りは、同区での対立勢力「Big Money Bosses」の構成員だった。両ギャングは同区に本拠地を構え、以前より敵対しており、近年は抗争が激化していたという。
Big Money Bossesは、2009年に当時92歳の女性が流れ弾に当たって死亡した事件と、昨年起きた15歳の少年殺傷事件との関与が疑われているほか、同区内の学校や公園の周辺などで麻薬の取引を行っていた疑いも持たれている。
同日行われた記者会見で、NYPDのビル・ブラットン本部長は、「長年にわたる暴力沙汰や争いを収束させるのは長い道のりだった」と述べた。