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共同通信
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百貨店そごう・西武の売却を巡り、従業員の労働組合は31日午前0時から、雇用維持が不透明なままでの売却強行に反対し、東京都豊島区の西武池袋本店でストライキを実施した。同店は31日の終日休業が決まった。大手百貨店でのストは61年ぶり。
労組によると、ストは31日のみで、西武池袋本店で働く約900人が終日勤務しない。寺岡泰博委員長は、百貨店存続のため「心苦しいが1日だけ休業させてほしい」と理解を求めている。
親会社のセブン&アイ・ホールディングスは31日に臨時取締役会を開き、そごう・西武を米ファンドに売却することを決議する。
売却計画は昨年11月に発表され、米ファンドが連携する家電量販店ヨドバシホールディングスが西武池袋本店に大規模出店する計画も判明。労組は「主要テナントが撤退する」などと反発した。
今月28日、経営側にストを事前通知。30日午前まで交渉したが、売却に向けたセブン側の方針が変わらないと判断し、スト実施を決めた。