バイデン米大統領「疲れた」

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共同通信
30日、米ワシントンのホワイトハウスで災害対応について発言するバイデン大統領(AP=共同)

 【ワシントン共同】2024年米大統領選で再選を目指すバイデン大統領(80)が、周囲に「疲れたと感じている」と漏らしていたと政権の内幕を描いた本で暴露された。来週出版予定で、英紙ガーディアンが31日までに入手して報じた。

 史上最高齢の米大統領のバイデン氏は2期目を務めた場合、任期終了時に86歳となる。選挙戦が本格化する中、高齢による衰えへの懸念が一層広がる可能性がある。

 本の題名は「ザ・ラスト・ポリティシャン(最後の政治家)」。バイデン氏が「プライベートでは時折、疲れたと感じていることを認めている」と指摘している。情報源は明かしていない。

 著者のアトランティック誌記者フランクリン・フォア氏は「高齢が災いして、人前で存在感を示す活力や名前を思い出す能力が奪われている」と指摘した。一方で、バイデン氏が連邦上院議員として司法委員長や外交委員長を歴任し、オバマ政権で副大統領を務めるなど長い政治経験があるため、独特の強さを備えているとも分析した。