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共同通信
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東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を受け、福島や東京など10都県の水産物を輸入禁止にした香港では、日系大手回転ずしチェーン店に連日行列ができている。一部で日本食離れも起きているが、冷静な対応が目立っている。
放出後に数団体が在香港の日本総領事館近くで抗議デモを行ったが、広がりにかけ、反日感情の盛り上がりは見えない。
「昨日はスシロー(日系大手回転ずしチェーン)に行ったし、今日のランチもすしの高級店だった」。情報関連会社に勤める40代の女性は30日に明るく語った。報道で放出の問題は知っているが「ほかの国も原発から放射性物質を含んだ水を流している。薬品汚染のひどい中国の食べ物と比べたら、気にすることはない」と笑い飛ばした。
九竜地区の繁華街チムサチョイ(尖沙咀)にあるスシローでは30日夜、約30人が行列をつくっていた。
ただ実際に売り上げが落ちている店も少なくない。すしの持ち帰り専門店の経営者は「2割ほど売り上げが落ちた」と嘆く。(香港共同)