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共同通信
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【キーウ共同】ウクライナで1日、ロシアの侵攻開始から2度目となる新学年が始まった。東部や南部では戦闘が続くほか、各地がロシア軍の攻撃にさらされている。ミサイルや無人機の攻撃が頻発する首都キーウの学校では児童や教員が「学ぶ喜び」を口にし、笑顔を見せた。
学年が始まるこの日はウクライナで「知識の日」と呼ばれる特別な日。5~18歳の約1500人が通う「157」学校では、民族衣装ビシワンカをまとった児童らが歌ったり、詩を読んだりして入学を祝った。
代表して伝統の鐘を鳴らしたタチーヤ・ウビラワさん(7)は「緊張した。絵画の時間が楽しみ」とはにかんだ。息子ダニール君(6)に付き添い入学式に参加した母親のイリーナ・ホメンコさん(30)は「戦争が続く中、子どもがここまで成長したことに感動している」と涙ぐんだ。
この学校には前線に近い東部などから避難した子どもや教員も在籍。侵攻当初の授業はオンラインで行ったが、現在はほとんどが対面だ。空襲警報が鳴っても地下シェルターに移動し、授業を続けるという。