与党出身の候補が大幅リード

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共同通信
シンガポールの屋台街で、大統領選の投票を呼びかけるシャンムガラトナム前上級相兼社会政策調整相(左から2人目)=8月30日(共同)

 シンガポールで1日、大統領選の投開票が行われた。地元メディアが伝えた暫定集計によると、独立後、一党支配を続ける与党の人民行動党(PAP)出身候補が大幅にリードしている。20年近く国政を担ってきたリー・シェンロン首相は後継への円滑な政権移行を目指しており、選挙結果は与党の信任の度合いを測る試金石の位置付け。最終結果は2日にも公表される。

 大統領選には3人が立候補。国際通貨基金の国際通貨金融委員会委員長などを務めた、与党出身のシャンムガラトナム前上級相兼社会政策調整相がリード。他に政府系投資ファンドの元最高投資責任者ウン氏、労組系保険会社の元最高経営責任者タン氏が出馬した。